虐待かなと思ったら… 189 虐待かなと思ったら… 189

第1回パレード

2002.12.13東京都お知らせ

子どもの虐待死を悼み、いのちを讃える市民集会・パレード 児童の虐待防止に関する法律が施行されましたが、残念ながら 今もたくさんの子どもたちが虐待やその影響に苦しんでいます。 虐待によって亡くなった子どもたちを悼むとともに、虐待をなくし、 受けてしまった傷に苦しむ子どもたちの環境を改善していくために、 市民による鎮魂集会とパレードを実施いたしました。 児童虐待防止法の改正を求める全国ネットワーク

子どもの虐待死を悼み、いのちを讃える市民集会・パレードのご案内

  ~20021213(金)、東京・日比谷に全国の市民とともに集まり、静かな怒りを燃やし、鎮魂の祈りを捧げましょう

児童の虐待防止に関する法律が施行されましたが、残念ながら今もたくさんの子どもたちが虐待やその影響に苦しんでいます。
虐待によって亡くなった子どもたちを悼むとともに、虐待をなくし、受けてしまった傷に苦しむ子どもたちの環境を改善していくために、
市民による鎮魂集会とパレードを下記の要領で実施いたしました。



内容・趣旨
  鎮魂のための無宗教の市民集会とパレード
  ①虐待で命を落とした子どもたちの死を悼み、無宗教の鎮魂の祈りを捧げます
  ②虐待を予防するため子育ての社会的支援
(母子保健・医療体制等を含む)を充実させること、
   虐待を受けた子どもの保護と快復・権利擁護を図ること、
   虐待を受け家族から離れた生活を強いられている子どもたちの暮らしを改善するために立ち上がること
   を参加者一同で確認し、全国の市民に協力を呼びかけます
  ③立法府・行政府に対し、児童虐待防止法・児童福祉法・児童福祉法施行令
(児童福祉司配置基準)
 
  ・児童福祉施設最低基準等関係法令の改正と制度改善を要請します



日時、会場
    平成14年12月13日(金) 東京都千代田区・日比谷公園内
   市民集会・・・日比谷公会堂 15:45~16:45 終了後パレードに合流
   パレード・・・日比谷野外音楽堂集合 15:45~16:15 パフォーマンス
                          16:15~ パレード


パレードのコース
   日比谷公園(日比谷野外音楽堂・日比谷公会堂)西幸門→土橋交差点(左折)→
   外堀通り→鍛冶橋交差点(右折)→鍛冶橋通り→3つ目の信号を右折
   →鍛治橋駐車場(水谷橋公園手前)(流れ解散)

    地図はこちらにあります)

参加者のご意見・ご感想 NEW!
   
お寄せいただいたご感想はこちら
   
引き続き募集中です!


記者会見資料

   平成14年11月28日、厚生労働省内厚生労働記者クラブにて記者会見を行いました。
   当日の資料はこちら



厚生労働大臣のメッセージ
   集会・パレードに厚生労働大臣からメッセージをいただきました
  メッセージ全文は
こちら


当日のプログラム

   当日のプログラム(日比谷公会堂・日比谷野外音楽堂)はこちら


市民集会・パレードのチラシ
   事前配布のチラシはこちら(白黒)(PDF)

地図
sy0005_01.jpg

市民集会・パレードのご意見・ご感想

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NEW!

・想像していたよりずっと大勢の人が集まっているのを見て驚いた。虐待問題への社会の関心の高さを感じた

・「悼む」趣旨から幟等を使用せず粛々と静かだったので、逆に何のパレードだったのか通行人には分かりにくかったかもしれない。
せっかくだからもっとアナウンスの車などが出ても良かったのでは。

・次回以降、国会や厚生労働省などへ行くルートもいいのではないか

・子どもをつれて参加できる時間帯にしてほしかった(土日、日中など)

・当事者意識のある人たちの主体的な参加が目立った

・「こういう活動がある」ことを知り、触れるだけでも意義があった

・学生のボランティア参加が非常に多く、また積極的で良かった

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千葉県から、参加された方の感想を、取り合えず聞ける範囲で聞きました。

「子どもの名前とその状況が一人一人呼び上げられ、説明される時に、あまりの重さに胸が詰まりそうになりました。小さな体に、どれだけの思いがあったのか。虐待は身近で起こるものという思いを、新たにしました」(昨年、虐待死があった市からの参加者です)

「子どもの権利侵害先進国の日本で、こうしたソーシャル・ウェーブを組織したことは画期的なこと。虐待のの問題は、もう大学の教壇で語るだけの問題ではなくなっている。より積極的なアクションを期待しています。」

「施設関係者だけじゃなくて、行政の人や市民の方も参加してくれて、施設の問題や虐待の問題についての関心が広がっていることを感じて、心強く思いました。」(今回は、行政機関〔児童相談所の職員〕の参加が多かったようです)

「虐待防止法だけではなく、児童福祉法の基準についてもキチンと取り組んで欲しい。キチンとした処遇をすればするほどキツクなる。子どもたちの話をチャント聞くためには、職員増は不可欠です」

最後に、I学園のTさんごめんなさい。12日の全養の行動で千葉県選出の衆議院議員のMさんにお会いしたそうです。予定を越えて、かなりな時間お話を聞いてくれたそうです。この話には、さらにおまけがあって、本当に近日中に、M代議士が、I学園にTさんを尋ねてきたそうです。
やはり、ソーシャル・アクションは必要ですよね。千葉県でのリサーチでは、パレードも鎮魂集会も持続して欲しいと言う声が圧倒的でした。
 以上、千葉県での感想を、ご報告します。

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私は受付の仕事をやらせていただいたのですが、時間があったら中の集会を見てもいいということだったので見たかったのですが、結局時間がなくて最後のほうしか見ることができませんでした。それが少し残念です。でも、あんなにたくさんの人たちが集まってパレードをしたりするところをはじめてみたので、なにかとても不思議な気持ちになりました。
あの日のことが無駄にならないようにこれからの動きに期待したいと思います。
とても貴重な体験をありがとうございました。 (学生)

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説明を聞いただけではなかなか会の全体像がつかめず、一日のスケジュールや参加者などが、いったいどうなっているのか正直よくわかっていませんでした。当日私は受付をやっていたのですが、想像以上の人たちが各地から来ていて、テレビ局や議員の方もみえていて驚きました。学生ボランティアの人数にも驚きました。たくさんのネットワークができているように感じました。
私は専ら公会堂にいたのでそこしか知りません。手が空いて少し中を見たときに、華やかだったのが印象的です。ニュースにも取り上げられて、あんなに大きな会だったとは想像していませんでした。
事前にもっと全体像がわかったらよかったと思います。
参加者のみなさんは全員会の趣旨等に強い関心があってきているのかと思ったら、以外によくわかっていないで公会堂に足を運んでいる人がちらほらいました。
いろいろな人に、子どもたちが抱えている問題を知ってもらういい機会であったと思います。
そこに少しでも加われて、いい刺激になりました。   (学生)


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子どもの虐待死を悼みいのちを讃える市民集会・パレード

厚生労働大臣メッセージ




子どもの虐待死を悼みいのちを讃える市民集会・パレードが開催されるにあたりまして、一言ご挨拶申し上げます。

まず始めに、児童虐待によって亡くなったお子さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 子どもが心身ともに健やかに成長していくためには、児童虐待や家庭内暴力などの問題に適切に対応することが極めて大切であります。

 児童虐待については、平成十二年十一月二十日に「児童虐待の防止等に関する法律」が施行され、発生予防から早期発見・早期対応、児童の保護・アフターケアに至るまで、様々な施策の充実が図られてきているところであります。

 しかしながら、全国の児童相談所に寄せられる虐待に関する相談件数はここ数年大幅に増え、また、痛ましい死亡事故が依然として発生するなど、本問題は今日において、早急に対応すべき社会的課題となっております。

 このため、厚生労働省といたしましては、暖かな愛情に抱かれて育まれるべき子どもが、虐待というあってはならない現実に直面しているということを重く受け止め、個々の家庭が対応しきれないのであれば、社会の責任として必要な対応を講じるという強い意志の下、児童虐待防止対策に取り組んでいきたいと考えており、今般、社会保障審議会児童部会に児童虐待の防止法に関する専門委員会を設置し、医療、保健、福祉、法律などの専門的見地から制度全般にわたる検討を開始したところであります。

 また、虐待の背景にはその事例ごとに多様な問題が複雑に絡み合っているものと思われます。それだけに、児童虐待防止対策においては、地域において関係機関・団体それぞれが自らの問題として認識した上で様々な創意工夫をこらした取組を図っていくことが何より重要であります。その意味でも、本日の皆様の取組はたいへん有意義であり、又、皆様方の行動力と熱意に敬意を表するものであります。

 今後とも、地方自治体や関係府省庁・関係団体とも連携を図った児童虐待の対応や取り組みを通じ、子どもたちが未来の担い手として、個性豊かに、かつ、たくましく、そして、何より安全に、安心して育っていけるよう、児童虐待防止対策の充実に努力してまいります。

 最後に、本日ご出席の皆様方のまずますのご健勝とご発展をお祈り申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。

          平成十四年十二月十三日

                 厚生労働大臣 坂口 力

                                (代読者)祖父江美智子